物品売買(分割)契約書サンプル


各契約の内容について、簡易分の契約書サンプルを紹介しています。
契約後のトラブル予防を可能な限り行うため、想定できる主たる事項は、書面への記載し作成したほうが良いでしょう。

契約の対象となる目的物の特定や引渡・決済期限、契約解除となる場合の事由
・・・などの契約上の主要事項を取り決めること
そして、当事者が分かりやすい様に作成しておくのがポイントです!
その他費用の負担先など当事者間で個別に決める場合には特に記載しておくべき内容です。

契約書サンプルの使用は、内容を十分ご理解の上、利用者様の責任においてご使用下さい。
当事務所では一切の責任を負いかねますので予めご了承お願い致します。

物品売買契約書(分割)/見本


物品売買契約書

売主(以下甲)             と
買主(以下乙)              との間に、次の通り売買契約を締結した。
第1条(目的)
以下に記載のものを甲は売渡し、乙はこれを買い受けた。
目的物     :
種類(数量)  :
製造番号   :
付属品一式 第2条(代金)
代金は金500,000円とし乙は甲に対し次のとおり支払うものとします。
1.手付金   金100,000円
2.残代金   残代金400,000円を目的物と引き渡し後8回の分割払いとする。
3.分割金の支払い時期は、引渡日の属する月の翌月から毎月月末限りとする。
第3条(引渡し)
引渡し時期は平成  年  月  日とし、甲は乙の所在地に持参するものとする。引渡しに係る費用は甲の負担とする。
第4条(所有権の移転)
目的物の所有権は甲において留保するものとし、乙が代金を完納したときに、乙に所有権が移転する。
第5条(期限の利益喪失)
乙が、次の事由に該当した場合には、本契約上の債務につき甲の催告を要せず当然に期限の利益を失い、直ちに残債務全額を一時に支払わなくてはならない。
1.1回でも分割金の支払いを怠ったとき。
2.乙が、第三者から差押・仮差押・仮処分を受け、若しくは競売の申立又は破産宣告の申立、その他これに準ずる裁判上の手続きがなされたとき。
3.貸主に通知せず借主が住所を移転した場合。
4.その他本契約に違反したとき。
第6条(善管注意義務)
乙は、目的物を用法に従って使用するものとし、善良な管理者の注意義務をもって管理・保管するものとする。
第7条(遅延損害金)
本契約上の債務について、支払期限を遅延した場合、乙は年14.6%の割合の損害金を負担するものとする。
第8条(協議)
この契約について疑義が生じたときは、甲乙協議の上、解決するものとする。
第9条(合意管轄)
本契約に関する紛争に付いては、甲の居住地の裁判所を第一審の管轄裁判所とする。
以上の通り契約が成立しましたので、本契約書2通を作成し、各自押印の上各1通を所持します。
平成  年  月  日
甲)売主
     住所
氏名             印
乙)買主
     住所
氏名              印
----sample/sample/sample----

point

簡易的な動産の売買契約のサンプルです。
動産売買契約の場合、目的物に瑕疵があった場合の対処。納品⇒検品をどのタイミングとするのか?
危険負担(不可抗力を含め目的物の損傷等の発生を誰が負担)の区切りをどうするか?
引渡の場所とそこまでの費用(運賃等)の負担先等を取り決めてながら一連の売買取引上の流れを押さえておけば安心です。
当サンプルは売買代金を複数回に分けて支払うもののため、代金支払いまでの期間所有権の留保や目的物の管理義務等も必要かと思われます。
また、例示していませんが、分割期間が長期である場合、目的物の瑕疵担保責任を一定期間で売主は負わないという趣旨の定めも想定できる事案への 対応の一つかと思われます。


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